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うちの子の部活、どうなる?〜進む地域移行/地域展開で保護者が今知っておきべきこと〜

こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

部活動の地域移行(地域展開)について、加古川・明石・播磨町・稲美町にお住まいの保護者の方からも、少しずつご質問をいただくようになりました。「神戸では2026年9月から学校の部活が地域クラブに切り替わるらしい」という話を耳にした方も多いのではないでしょうか。実はこれは神戸だけの話ではなく、東播磨の各市町でもすでにスケジュールが動き始めています。今回は、部活動の地域移行とは結局なんなのか、私たちの地域ではいつどう変わるのか、そして放課後・お金・勉強にどう影響するのかを、塾の現場目線で整理してみました。

目次

部活動の地域移行とは何か——国の「改革実行期間」が始まっている

まず大前提として、これは各自治体が勝手にバラバラに進めている話ではなく、国の方針として進んでいる改革です。スポーツ庁・文化庁の方針で、2026年度から2031年度までの6年間が「改革実行期間」とされており、前期3年間と後期3年間に分けて、休日の地域展開を中心に進めながら、平日の扱いも検証していく枠組みになっています。今年がちょうどそのスタート年、初年度にあたります。

なぜ今、国がここまで踏み込んだのか

背景には大きく2つの理由があります。1つは少子化、もう1つは教員の負担です。

少子化については、加古川市の場合、今後10年で中学校の生徒数が約26%、人数にして1,900人ほど減る見通しとされています。これは過去10年の倍のペースです。4分の1がごっそり減ると、学校単位で各部活に十分な人数を集めること自体が難しくなり、チームが組めない、廃部にせざるを得ない、といった問題が現実に出てきます。

もう一方の教員の負担についても、文部科学省の教員勤務実態調査などで、中学校教員の多くが部活動顧問を担っている実態が示されています。担当する先生にとって、休日や放課後の指導が長時間勤務に直結してしまうのは、構造的な問題なんですよね。

こうした背景を踏まえ、新しいガイドラインでは「市区町村による地域クラブ認定制度」「教員の兼職兼業の円滑化」「学校施設の優先利用」といった仕組みが制度として明記されました。つまり、学校から完全に切り離してすべて外に放り出すという話ではなく、学校の資産は使いつつ、運営主体を地域側に移していくイメージの方が近いです。「学校と完全に縁が切れる」と捉えると不安が大きくなりすぎるので、ここは安心材料として押さえておきたいところです。

東播磨5市町、移行スケジュールの現在地

加古川・明石・播磨町・稲美町にお住まいの方が一番気になるのが、「うちの市・町はいつどうなるのか」だと思います。実は、東播磨の各自治体でスケジュールはけっこう違います。

先行しているのが播磨町です。2023年度から2025年度を改革推進期間、2026年度から2028年度を完全移行期間として、条件が整った部から地域展開を進めています。受け皿は「NPO法人スポーツクラブ21はりま」で、ハンドボール・剣道・少林寺拳法・ダンス・体操・水泳・eスポーツなど幅広い活動が用意されており、陸上競技とソフトボールはすでに完全に地域展開済みです。

加古川市は、2026年8月からサッカー・ハンドボール・ソフトボールの3種目を先行で地域クラブに切り替えます。そして2027年8月頃、中学3年生の引退をもって中学校部活動を終了し、「かこ☆くら」に移っていく方針です。入会申込は2026年5月13日から始まっています。

稲美町は2028年8月に完全移行で、受け皿は「いなチャレ」。明石市は方針がやや異なり、2027年9月からまずは休日のみ移行という段階的な形です。高砂市は2028年4月で完全移行が予定されています。参考までに、神戸市の「コベカツ」は2026年8月末で部活動を終了し9月から地域クラブがスタート、姫路市の「姫カツ」も2026年9月以降に動き出すとされています。

全体として見ると、東播磨は2026年から2028年あたりに、各市町が順番に切り替わっていくスケジュール感です。兵庫県全体でも、41市町のうち14市町が2026年度内に地域移行を実施予定という整理が出ています。動いている自治体とまだ模索中の自治体が混在している、というのが現状なんですよね。

放課後・費用・送迎にどう影響するか

保護者の方が一番気になるのは、ここから先の生活への影響だと思います。

活動時間が変わると、勉強時間の使い方も変わる

地域クラブになると、活動時間の枠が今より少し抑えられる方向に進みそうです。神戸市のコベカツでは、平日は16時から20時30分のうち2時間程度、休日は18時までのうち3時間程度という目安が示されています。最新の調査でも、中学生の運動部の活動日数は「週5日」が51.1%で最多となっており、全体として日数を抑える流れになってきています。

塾の現場で見ていると、この影響の出方は2方向に分かれます。活動時間が抑えめになる分、家庭学習や塾の時間を確保しやすくなる子。もう一方で、これまで部活が作っていた生活リズムが緩むことで、放課後の使い方を自分で組み直さなければならなくなる子です。部活は勉強時間を奪う側として語られがちですが、実は「部活が終わってから塾」「夕飯のあとに宿題」という生活リズムを支えている側面もあります。ここが緩むと、かえってペースをつかめず最初の数か月は苦戦するケースもあるんですよね。

さらに、所属先の選び方も変わります。今は「学校にある部から選ぶ」感覚が強いですが、地域クラブになると、家から通える範囲のクラブの中から選ぶことになります。「みんなが入るから」ではなく「あなたは何をやりたいか」を、今より少し早い段階で考え直すことになるので、家庭での話し合いが大事になってきます。

費用と送迎は、保護者の不安が集中するポイント

ある保護者調査では、地域移行への不安として「送迎・練習サポートなどの時間的負担」と「月謝・活動費などの経済的負担」が上位に挙がる傾向が出ています。

お金の面を整理すると、学校部活動でも部費や遠征費、道具代などの負担はありますが、地域クラブになると月謝や保険料が別に見えてくる構造になります。各種調査では、地域クラブ活動の費用感について月額3,000円前後までを一つの目安として見ている保護者が多いというデータもあります。これに対して各自治体がどう支援を組むかがポイントで、神戸市のコベカツでは、生徒1人あたり月1,500円分のポイント補助や、保険料1人800円を公費で全額負担する設計が組まれています。ただしこれは神戸市の事例なので、加古川・明石・播磨町・稲美町でそのまま同じになるとは限りません。各自治体とも支援設計を検討している段階なので、情報を取りに行く価値が大きいです。

送迎も見落とせません。今の部活は基本的に学校で行うため、終わってから一人で帰ってくることが成り立っていました。地域クラブになると活動場所が学校以外になるケースも出てきます。学校の体育館を優先利用できる仕組みはありますが、種目によっては別の施設を使うこともあり、送迎が発生する家庭が増える可能性があります。共働きでフルタイムのご家庭や、兄弟がそれぞれ別の活動にいるご家庭では、保護者の動きが増える局面も考えられます。ここは絶対の正解があるわけではありませんが、「平日の夕方、誰がどこをサポートできるか」という前提を一度整理しておくと、制度が動いたときの混乱が少なくなります。

今、保護者が動くべき3つのこと

最後に、保護者の方が今やっておくとよいことを3つに整理してまとめます。

1つ目は、自治体の最新情報を取りに行くこと。地域移行は自治体ごとに進度が違うので、「うちの市・町はどうなっているか」を直接確認するのが基本です。加古川市の方であれば「かこ☆くら」が一番大きい窓口で、入会申込は2026年5月13日から始まっています。詳細は加古川市の公式サイトでご確認いただくのがよく、窓口は加古川市部活動地域展開推進室(電話 079-451-9111)です。明石市・播磨町・稲美町の方も、自治体のサイトに方針のページが出ているので、一度目を通しておかれるとよいと思います。

2つ目は、子どもと「続けたい競技・新しく挑戦したい活動」を家庭で一度話し合うこと。地域クラブになると種目の選び方が変わるので、「学校にある部から選ぶ」から「やりたいことを選ぶ」フェーズに入っていきます。子ども自身もまだ言語化できていないことが多いので、早めに話題にしておくと動きやすくなります。

3つ目は、勉強時間の組み替えを移行前から想定しておくこと。生活リズムの組み直しは、一度崩れてから戻すより、変わる前にイメージしておく方がずっとスムーズです。「活動時間がこう変わったら、家での勉強はこの時間帯に」と家族で話しておくだけでも違います。

補足として、ベネッセの保護者の意識調査では、賛成が36%、反対が18%、「どちらとも言えない」が42%と、判断保留が一番多いという結果が出ています。賛成・反対の前に、まず「知る」というステップが入っていないと判断のしようがない、というのが今のリアルな空気感です。不安に振り回されるのではなく、情報を取りに行ってから判断する。これが一番おすすめのスタンスなんですよね。

まとめ

  • 部活動の地域移行は、2026年度から始まった国の「改革実行期間」(6年計画)の初年度の話
  • 東播磨では播磨町が先行スタート済み、加古川・稲美・明石・高砂が2027〜2028年にかけて順番に切り替わる
  • 放課後の使い方と勉強時間にはほぼ確実に影響が出るため、家庭での組み替えを早めに想定しておきたい
  • 費用と送迎は不安の上位に来る話題。自治体の支援設計の動きを追う価値が大きい
  • 今動けることは「自治体の最新情報を取りに行く」「子どもとやりたい活動を話し合う」「勉強時間の組み替えをイメージしておく」の3つ

加古川・明石・播磨町・稲美町のご家庭にとっては、まさに今が動き出しのタイミングです。制度が変わるときに困らないよう、まずはご家庭で一度話題にしてみていただければと思います。ご不明な点があれば、お気軽にニードモアの教室にもご相談ください。


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