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『〇〇先生が嫌だ』という子どもの意見とどう向き合えばいいのか

こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

子どもが「学校の先生と合わない」と言ったとき、まず考えたいのは、何に困っているのかということです。教え方との相性なのか、何かの出来事があったのか、それとも授業で分からないところが増えているのか。同じ「合わない」でも、中身によって必要な対応は変わります。

面談でも、先生との関係についてはよくご相談をいただきます。今回は「先生と合わない」を三つに分けて、家庭での聞き方や学校への伝え方、私たちが塾で大切にしている関わり方をお話しします。

目次

「先生と合わない」は三つに分けて考える

子どもの言う「合わない」を、私たちは大きく三つに分けて考えています。

  • 教え方や人としての相性が合わない
  • 叱られたなど、何かの出来事がきっかけになっている
  • 科目自体につまずいていて、それが先生への不満として表れている

もちろん、きれいに一つに分かれるとは限りません。いくつかが重なっている場合もありますし、本人にも何が嫌なのか、うまく説明できないことがあります。

だからこそ、「先生にもいろいろあるから我慢しなさい」「それは先生が悪いね」とすぐに結論を出す前に、どのような困り事があるのかを整理したいんですよね。

これは学校だけの話ではありません。私たちのような個別指導型の塾でも、講師との距離が近いからこそ、相性を丁寧に見ていく必要があると感じています。

タイプ別に見る「合わない」の中身

一つ目:教え方や人としての相性

相性には、「教え方が合うかどうか」と「人として合うかどうか」の二つがあります。

教え方で分かりやすいのは、説明のテンポです。速い説明がちょうどよい子もいれば、じっくり考える時間がほしい子もいます。反対に、すでに分かっていることをゆっくり説明されると、まどろっこしく感じることもある。結論から聞きたいのか、順を追って説明してほしいのかによっても、受け取りやすさは変わります。

同じ授業でも、ある子には伝わりやすく、別の子には届きにくいことがあります。それは、どちらかが悪いというより、教え方とその子の間にズレがあるということです。

もう一つの「人としての相性」は、大人同士でもありますよね。話し方や雰囲気が、なんとなく苦手。理由を説明できなくても、本人の中には確かにある感覚なので、無理に理屈をつけさせなくてもよいと思っています。

ただ、教え方の相性については、教える側から合わせていける部分があります。問題を解く手が止まる回数が増えた、うなずきが減った、質問が出てこなくなった。そうした様子を手がかりに、説明のテンポや順序を調整していくことが大切です。

子どもから「合わない」と言われるのを待つのではなく、こちらから気づいて合わせていく。それは、私たち教える側の仕事だと考えています。

ニードモアが担当講師制を大切にしているのも、その子に合う関わり方を見つけ、続けていくためです。

二つ目:何かの出来事がきっかけ

二つ目は、強く叱られた、みんなの前で指摘された、といった出来事がきっかけになっている場合です。

その一回が心に残り、先生の授業全体が嫌になってしまうことがあります。話を聞くと、「あのとき、こう言われた」と、具体的な場面が出てくることもあります。

同じ内容でも、伝えるタイミングや、人前で言うかどうかによって受け取られ方は変わります。指導として必要なことでも、伝え方によって子どもが授業に向かいにくくなってしまうなら、教える側が見直すべきところです。私たちも、注意は個別に伝えるなど、その点には気を配っています。

それでも、行き違いが起こることはあります。「そのうち気にしなくなるだろう」と置いておくうちに、その科目自体から気持ちが離れてしまうこともあるので、気になる様子が続くなら早めに共有していただきたいと思います。

家庭からすると、「先生に伝えたら角が立つのでは」と迷いますよね。そのときは、先生を評価する言葉よりも、何があって、子どもがどう困っているのかを具体的に伝えることが、話を進める手がかりになります。

三つ目:科目自体へのつまずき

三つ目は、その科目自体でつまずいている場合です。

苦手な単元や、分からなくなったところがあって、授業を受けることがしんどくなる。そのしんどさが、「先生と合わない」という言葉で出てくることがあります。本人が嘘をついているという話ではなく、困っている理由を本人自身も整理しきれていない、ということなんですよね。

一方で、先生との関係がきっかけで、その科目が苦手になってしまうこともあります。分からないから嫌になったのか、先生が苦手で授業に向かえなくなったのか。どちらが先だったのかは、はっきりしないこともあります。

ただ、いま学習につまずいているのであれば、原因の順序が分からなくても手を打てる部分があります。どちらが先かを突き止めることに時間をかけるより、まず分からなくなっているところを埋めていく、という考え方です。

とはいえ、すでに嫌になっている科目を「もう一度やろう」と言われても、簡単には取り組めません。そこで、最初は範囲を思いきり小さくします。「中学一年生の内容から全部やり直そう」ではなく、「この一問を、何も見ずに解けるようにしよう」というくらいです。

そして、一人で抱えさせないこと。苦手な科目は、分からないところで手が止まり、そのまま進めなくなることがあります。誰かがそばで、どこにつまずいているのかを一緒に確かめる。家庭だけで難しい場合は、そこを塾が支えることもできます。

分かるところが増えると、先生は変わっていなくても、「合わない」という言葉が減ることがあります。反対に、勉強が分かるようになっても「やっぱり苦手」が残るなら、相性や出来事のほうにも目を向ける必要があります。

家庭では「いつから」「授業で何をしたか」を手がかりにする

家庭で話を聞くときは、「合わない」の中身を少しずつ具体的にしていくことが出発点になります。

ただ、「なんとなく」で止まる子に理由を何度も聞くと、かえって話しづらくなることもあります。そんなときは、「いつから言い出したか」を思い出してみるのも一つの方法です。

先生が替わったころからなのか、ある日を境になのか、テストが返ってきたころなのか。時期だけで原因は決められませんが、何かの出来事や、勉強で困り始めた時期と重なっていないかを考える手がかりになります。

本人に聞くときも、先生の話から少し離れてみる手があります。「先生どう?」では「嫌」としか返ってこなくても、「今日の授業、何やったん?」なら、話が続くことがあります。

授業のどんなところを覚えているのか、どこが難しかったのか。そうした話から、勉強の様子が見えてくることもあります。ただし、うまく話せないから分かっていない、と決めつける必要はありません。理解度を試すためではなく、困っていることを知るための会話です。

学校には「困っていること」を具体的に伝える

学校では、塾のように担当の先生を替えることが難しい場合があります。そこで、先生の変更だけを解決の目標にすると、手詰まりに感じやすくなります。

まず伝えたいのは、子どもが実際に困っていることです。

例えば、「あの先生とは合わないようです」だけでは、何を変えればよいのかが分かりません。「板書を写すのが追いつかず、説明を聞けなくなっているようです」と伝えれば、席の位置やプリントの使い方など、対応を相談しやすくなります。

何かの出来事がきっかけなら、「そのときの指摘が気になっていて、それ以降、授業を受けるのを嫌がっています」と、出来事とその後の様子を伝える形です。

それでも、相性そのものがすぐに変わるとは限りません。その場合でも、先生と合わないことと、その科目を分からないままにしておくことは、分けて考えたいんですよね。学校の外で理解を補うことはできますし、そこは塾が担える役割だと思っています。

「先生が嫌」という大きな話から、「説明の速さについていけない」「あの場面が引っかかっている」「この単元が分からない」という具体的な困り事へ。中身が見えてくると、大人も子どもも、次にどうすればよいかを考えやすくなります。

まとめ

  • 「先生と合わない」は、相性・出来事・科目のつまずきの三つに分けて考えると、対応を整理しやすくなる
  • 教え方の相性は、教える側が子どもの様子を見て、説明のテンポや順序を調整する
  • 出来事がきっかけなら、そのままにせず、何があってどう困っているのかを共有する
  • 科目につまずいているなら、取り組む範囲を小さくし、一人で抱えさせずに理解を補う
  • 家庭では時期や授業の話を手がかりにし、学校には困っている場面を具体的に伝える

ニードモアでは、生徒自身が「この先生なら頑張ってみよう」と思える関係を大切にしています。合っているかどうかを見るのは、まず私たちの仕事ですが、家庭でしか出てこない本音もあります。

塾の先生について気になる話が出たときは、東加古川校・土山校の各教室長まで、遠慮なくお知らせください。早く分かれば、授業の様子を確かめ、関わり方を見直すところから動くことができます。


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