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子どものネット時間、平日5時間超え〜責めずに整える夏のスマホ3つの工夫〜

こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

もうすぐ夏休みという時期になりましたね!今回取り上げたいのは、子どものスマホ・ネットとの付き合い方です。子ども家庭庁の調査では、10歳から17歳の平日の平均ネット利用時間が5時間を超える水準まで伸びてきていることがわかりました。学校がある日でこの数字ですから、枠が外れる夏休みはさらに伸びやすい時期です。ただ、これは「取り上げて叱る」で解決する話ではないんですよね。今回は、責めるのではなく夏休みのスマホとの付き合い方を現実的に整える、という方向で、現場目線の工夫を整理してみました。

目次

平日5時間超えという数字をどう受け止めるか

子ども家庭庁の青少年のネット利用に関する調査によると、平日のネット利用時間の平均は伸びていて、5時間以上使っている層も少なくなく、過去の調査と比べても高い水準になっています。前の年度より明確に伸びていて、1年でぐっと動いているんですね。

大事なのは、平日というのは学校がある日だということです。起きている時間から学校を引いたら、残りのかなりの部分がネット利用、という計算になります。そして休日になると数字はさらに上に行きますし、特に高校生は長時間使う子の割合がぐっと増える傾向があります。学年が上がるほど利用時間も伸びていくんですね。

今は中高生が自分のスマホを持っているのも当たり前になりました。一人一台が前提になっている以上、「使うか使わないか」ではなく「どう使うか」の話になっています。だからこそ、この数字を見て不安になるのではなく、まず方針を決めて親子で共有するところから始めたいんですよね。

なぜ夏休みは生活が崩れやすいのか

夏休みが特に崩れやすいのは、当たり前ですが、生活リズムを固定していた枠が外れるからです。学校があれば、嫌でも朝起きて、時間割で動くという枠があります。夏休みはそれが全部なくなるので、自分で律するしかなくなります。そこにスマホが入ってくると、これがまた止めにくいんですね。

ここで誤解しないでほしいのは、止めにくいのはただ単に本人の意志が弱いからではない、ということです。動画やゲームは、次が見たくなるように作られています。一本終わったら次がおすすめで出てきて、区切りがないように設計されている。大人でも、ちょっとだけのつもりが気づいたら1時間経っている、ということがありますよね。子どもに「自分で止めなさい」と言うのは、結構酷な部分もあるんです。

睡眠の面でも気になる傾向があります。データ的にも平日と休日では睡眠リズムにズレが見られる傾向があり、夏休みで生活が乱れると、このズレがさらに開きやすくなります。そして、このズレが夏明けに学校モードへ戻すのをしんどくします。夏明けに「眠い」「だるい」が続く子は多いのですが、これは気合いの問題ではなく、体のリズムがずれていることが原因なんですね。

つまり「だらだら」「だらしない」という言葉も、本人の性格や意志の弱さではなく、環境と仕組みの問題として捉え直すと、対応の仕方も変わってきます。

工夫1:休みに入る前に、親子で決める

ここからは具体的な工夫を3つお話しします。1つ目は、休みに入る前に、親子で一緒に決めておくことです。

ネットの利用ルールについて保護者と子ども本人それぞれに「決めていますか」と聞いた調査では、認識のズレが見られます。保護者のほうが「決めている」と答える割合が高く、子ども側はそれより低い。しかも高校生になると、このズレがさらに大きくなる傾向があります。

現場でも「ルールは決めているんですけど守らなくて」というお話をよく聞きますが、よく伺うと、親御さんが一方的に決めただけで子どもが納得して決めたわけではない、というケースが少なくありません。一方的に決めたルールは子どもからすると押し付けられたものなので、守る動機がないんですよね。

だから、夏休みが始まってから慌てて決めるのではなく、入る前に、しかも親子で一緒に決めるのが大事です。決めるときも「1日何時間まで」だけでなく、守れなかったときどうするか、まで一緒に話しておくといいですね。完璧に守れる前提でルールを作ると、一回破った時点で崩れてしまいます。「破ったら終わり」ではなく「破ったらどう立て直すか」まで決めておくと、ルールが続く形になります。親が見張る役ではなく、一緒に運用していく感じにすると、関係も悪くなりにくいんですよね。

工夫2:スマホ以外の熱中先を一緒に探す

2つ目は、スマホ以外の熱中できるものを一緒に探すことです。取り上げても、空いた時間が他のもので埋まらないと、結局またスマホに戻ってしまいます。時間は何かで埋めないと、一番手軽なものに流れるんですね。

ここで紹介したいのが、仙台市と東北大学が小中学生を大規模に、毎年追いかけて調べている研究です。7万人規模のものなのですが、一番インパクトがあるのは、スマホを長時間使う子は、勉強や睡眠をちゃんと確保していても成績が平均より下になりやすい傾向が指摘されている、という点です。

勉強はしている、寝てもいる、なのに下がる。その背景として、スマホの使用そのものが学習や脳の働きに影響している可能性が指摘されています。スマホを横に置いて勉強している子は、やはり集中が切れやすいんですよね。

だからこそ、スマホの時間を減らすだけでなく、夢中になれる別のものがあると強い。夏は時間があるので、そういうものを探すのにとても向いています。運動でも、読書でも、どこかに出かける体験でも、普段は部活と勉強で手一杯な子も、夏休みなら新しいことを試せます。ポイントは「やりなさい」ではなく一緒に探すことです。本人が「ちょっとやってみたい」と思えるものが一個でも見つかると、スマホの優先順位が自然に下がっていくんですね。

工夫3:起きる時間と寝る時間だけは固定する

3つ目はシンプルで、起きる時間と寝る時間、この2つだけは固定することです。全部を管理しようとすると親も子もしんどくて続かないので、まずこの2点だけに絞ります。

ただでさえ多くの子が平日に適正な睡眠を取れていない傾向があり、夏休みでさらにリズムが崩れると、夏明けに尾を引きます。起きる時間がずれたまま2学期に入ると、最初の数週間がきつくなる。逆に言えば、起きる時間だけでも夏の間にキープしておくと、戻すコストがだいぶ下がるんですね。

起きる時間を固定するには、朝に何か用事があると作りやすいです。前の晩のうちに「朝起きて一番最初にすること」を決めておくと、それに合わせて起きる習慣がつきます。それが勉強の習慣ならなおいいのですが、必ずしも勉強でなくても構いません。朝一番に「自分の一番好きなこと」をするのも、しっかり起きる習慣を作るという点では有効です。1日の始まりに好きなことをすると、朝でもテンションが上がりますしね。

ただ、ここでもハードルを上げすぎないことが大事です。「毎日朝5時に必ず」のようにすると続かないので、「遅くても絶対7時半には起きる」くらいから始めて、できたら早めていく、増やしていく、くらいがちょうどいいと思います。完璧を目指すと折れてしまうので、続けられる範囲で、というのが結局一番効果的なんですよね。

まとめ

  • 子ども家庭庁の調査では、10歳から17歳の平日の平均ネット利用時間が5時間を超える水準まで伸びている。枠が外れる夏休みはさらに伸びやすい
  • スマホを止めにくいのは本人の意志の弱さではなく、止まらないよう設計された仕組みと、枠が外れる夏の環境の問題
  • 工夫1:休みに入る前に、親子で一緒にルールを決める。破ったときの立て直し方まで決めておく
  • 工夫2:スマホ以外の熱中先を一緒に探す。夢中になれるものがあるとスマホの優先順位が自然に下がる
  • 工夫3:起きる時間と寝る時間だけは固定する。完璧を目指さず、できそうな範囲で始める

夏休みは生活リズムが乱れやすい時期です。スマホの長時間使用に関して子どもを責めるだけではなく、「じゃあ夏はどう整えようか」と考えるきっかけにしていただけたらと思います。


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