こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。
「偏差値60」「偏差値50」──模試の結果が返ってくると、この数字に一喜一憂してしまう受験生や保護者の方は多いのではないでしょうか。
しかし、偏差値を正しく理解していないと、志望校選びで判断を誤ってしまう可能性があります。
今回は、偏差値とは何なのか、そして志望校選びでどう活用すべきかを解説します。
偏差値とは「集団の中での位置」を示す数値
偏差値ってなに?
偏差値を一言で説明すると、「集団の中で自分がどの位置にいるかを示す数値」です。
同じ模試を受けた受験者の中で、自分がどのあたりにいるかを数値化したものが偏差値なのです。
例えば:
- 数学で80点取っても、みんなが90点なら偏差値は低くなる
- みんなが50点の中で70点なら、偏差値は高くなる
つまり、偏差値は周りと比較して決まる相対的な数値であり、点数のような絶対的な評価とは根本的に異なります。
偏差値50は「真ん中」
具体的には、平均点を偏差値50として、そこからどれくらい離れているかで数値が決まります。
- 偏差値50:ちょうど真ん中
- 偏差値60:上位約16%(100人中16番目くらい)
- 偏差値70:上位約2〜3%(100人中2、3番目)
- 偏差値40:下位約16%
- 偏差値30:下位約2〜3%
数字が10変わるだけで、立ち位置は大きく変わります。偏差値55と65の差は数字上は10ですが、実際の位置は全く違うのです。
偏差値に関する最大の誤解
偏差値は「絶対的な学力」ではない
最も多い誤解は、偏差値がその子の絶対的な学力を示していると思い込んでしまうことです。
偏差値はあくまで「その集団の中での位置」なので、受ける模試によって変わるのが当たり前なのです。
例えば:
- 進学校の生徒が集まる模試で偏差値55
- 幅広い層が受ける模試で偏差値57〜58
学力自体は変わっていないのに、数字が変わることは普通にあります。
模試によって偏差値が違うのは自然なこと
受験する集団のレベルが違えば、同じ学力でも偏差値は変動します。これを理解せずに、模試ごとの数値を比べて一喜一憂するのは意味がありません。
大切なのは同じ模試内での推移を見ることです。
志望校選びでの偏差値の正しい使い方
偏差値は「目安」として信頼できる
誤解を恐れずに言えば、偏差値は志望校選びの重要な判断材料のひとつです。
模試は何千人、何万人という受験者のデータを集めており、過去の合格実績データも豊富にあるため、目安としては十分信頼できる数字です。
2〜3足りなくても諦める必要はない
志望校の偏差値が60で、自分の偏差値が57や58だったとしても、諦める必要は全くありません。
本当に行きたい学校なら、目指していくべきです。実際に、少し足りない状態から追い上げて合格した生徒はたくさんいます。
逆に、受験生の段階で志望校と偏差値が10以上離れている場合は、現実的な目標設定として見直しを考える必要があるかもしれません。
学校の偏差値も「絶対的」ではない
よくサイトなどに掲載されている「〇〇高校:偏差値60」といった数字も、媒体によって多少の誤差があります。
「この学校はこれくらいのレベル感なんだな」という大まかな目安として捉えるのが適切です。
大事なのは、自分の今の位置と志望校のレベルの距離感を掴んでおくことです。
偏差値以外に見るべき重要なポイント
校風・学校の雰囲気
偏差値は学校のレベルを表していますが、高校3年間通う場所です。それだけで選ぶのは違います。
夏頃から始まるオープンハイスクールに実際に参加して、自分に合いそうかどうかを肌で感じることが大切です。
倍率も重要な要素
偏差値がある程度の水準で定められたレベル感であるのに対し、倍率は毎年変動します。
- 前年あまり高くなかったところが今年急に高くなる
- その逆もあり得る
倍率は直前にならないと確定しませんが、合格のしやすさに影響する要素として考慮する必要があります。
まとめ:偏差値に振り回されないために
今回のポイントをまとめます。
偏差値の正しい理解
- 集団の中での位置を示す数値であり、絶対的な学力ではない
- 模試によって数字が変わるのは当たり前
- 同じ模試内での推移を見ることが大事
志望校選びでの活用法
- 目安として使うが、それだけで決めない
- 2〜3足りなくても諦める必要はない
- 校風・倍率など他の要素も総合的に判断
避けるべき判断
- 「偏差値60だから安心」「偏差値50だからダメ」という短絡的な考え
- 違う模試を比べて一喜一憂すること
ニードモアアカデミーでは、偏差値だけでなく、生徒の気持ち、将来の目標など、いろんなことを総合的に見て進路指導をしています。
志望校選びで迷ったら、いつでも相談してください。一緒にしっかり考えていきましょう!
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