こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。
「大丈夫!あなたならできるよ!」——テスト前に不安がるお子さまに、こんな言葉をかけた経験はありませんか?
今回の「聴く塾便り」第44回では、ある一冊の子育て本を参考に、親が子どもにかける言葉の重要性について塾講師2人で本気で考えてみました。
私たち塾講師にとっても、改めて「言葉がけ」について学び直す良い機会になりましたし、保護者の皆さまにもぜひ知っていただきたい内容になっています。
きっかけは一冊の本との出会い
今回の配信で参考にさせていただいたのは、小児科専門医の成田奈緒子さんと臨床心理士の上岡勇二さんによる共著『その「一言」が子どもの脳をダメにする』(SB新書)です。

著者のお二人は「子育て科学アクシス」という、発達障害や不登校・引きこもりなど子育てに悩みを抱える保護者をサポートする団体を運営されており、その豊富な経験をもとに書かれた一冊です。
タイトルを見た瞬間、正直ドキッとしました。「はたして自分たちは生徒たちに正しい言葉がけができているか…」と。
なぜ塾講師が「子育て」について考えるのか
塾講師の仕事は学習指導のプロとして子どもたちを預かることです。しかし「勉強ができる」だけではこの社会を生き抜いていけないのも事実ですよね。
子どもたちの学力面だけでなく「人としての成長」をサポートしていくためには、私たち講師も家庭での子育てについて広い視野で知見を得ておくことが大切です。
教育という括りで見れば親も講師も同じ教育者。だからこそ、日頃の保護者面談で話題に上がることも多い「家庭での声かけ」について、一度立ち止まって考えてみようということになりました。
何気ない「大丈夫」に潜む落とし穴
ポッドキャストの冒頭で、こんなシチュエーションを2人で考えてみました。
定期テストの前日、子どもが「明日のテスト、いい点取れるかわからへん…ミスしたらどうしよう」と不安を口にしています。それに対してお母さんが「大丈夫!あなたならできるから!」と声をかけました。
一見すると温かい励ましに聞こえますし、河村も「いいお母さんだなと思いますね」と答えていました。正直、私もそう思っていたんです。
この本を読むまでは!
本書を読んで気づかされたのは、私たちが普段良かれと思って使っている言葉が、子どもの受け取り方次第では全く違う意味を持ってしまうことがあるということです。なぜそうなるのか、ではどう声をかければよかったのか——本書にはその答えが具体的に書かれていて、思わず「なるほど…」と唸ってしまいました。
本書を読んで塾講師として反省したこと
「あいまいな言葉」を無意識に使っていた
この本を読み進める中で特に刺さったのが「あいまいな言葉」についてでした。
「ちゃんとやりなさい」「しっかり勉強しておいて」——私自身、生徒たちにこういった言葉をかけてしまっていたことに気づきました。大人にとっては当たり前に伝わるように感じる言葉でも、子どもにとっては具体的に何をどうすればいいのか分からないことがあるのです。
本書ではその理由が脳の発達段階から非常にわかりやすく解説されていて、「なるほど、だからこう言い換えた方がいいのか」と腑に落ちるポイントがたくさんありました。
「評価」と「共感」の境界線
もう一つ印象的だったのが、テストの点数に対する親の関わり方について触れられていた部分です。
塾講師としては「保護者の方にもテストの結果を把握してほしい」という思いがある一方で、本書で提示されていた視点には考えさせられるものがありました。
子どもの結果を「評価」することと「共感」すること。この2つは似ているようで全く違う——これは保護者の方にとっても私たち講師にとっても、新しい気づきになるのではないかと思います。
子どもの脳には「正しい育ち方の順番」がある
本書では、子どもの脳がどのような順序で発達していくのかについても解説されています。
ポッドキャストの中でもこの部分を2人で話したのですが、特に印象的だったのが睡眠の重要性についてです。
塾講師として多くの家庭を見てきた中で、生活リズムが安定しているお子さんは成績も安定しているという実感がありました。本書を読んで、その理由が脳科学の観点からクリアに理解できたんですね。
成長のために必要な「正しいステップ」とは何か、そしてそのステップを踏み外すとどうなるのか。ここは本当に目からウロコでしたので、ぜひ本書で確認していただきたいです。
「いつからでも育て直せる」という希望
ポッドキャスト内での話を聞いて「うちは今まで間違った接し方をしてきたかもしれない」と不安になる方もいるかもしれません。
でも安心してください。本書で一番心に残ったのは、何歳からでも育て直しがきくというメッセージでした。
今日から意識を変えて実践していけば、必ず子どもは変わっていく。この言葉は保護者の方にとっても、私たち塾講師にとっても大きな励みになります。
保護者の皆さまにおすすめしたい一冊です
今回ポッドキャストで紹介した内容はほんの一部で、本書にはたくさんの具体的な事例とともに実践的なアドバイスが詰まっています。
中にはお小遣いの金額設定などといった、かなり具体的なメソッドまで載っていて、家庭に取り入れるかどうかは別としても読むだけで確実に子育ての視野が広がる一冊です。
子育て経験のない私たちが読んでも学びが多かったので、日々お子さまと向き合っている保護者の方が読めば、きっとさらに多くの発見があるはずです。

その「一言」が子どもの脳をダメにする (SB新書)
私たちも言葉がけを見直していきます
今回この本を通じて改めて感じたのは、言葉の力の大きさです。
保護者の方が家庭で子どもにかける言葉、そして私たち塾講師が教室で生徒にかける言葉。その一つひとつが子どもの成長に影響を与えています。
ニードモアアカデミーでは、これからも生徒たちへの言葉がけを常に見直しながら、保護者の皆さまと一緒にお子さまの成長をサポートしてまいります。
気になることや悩んでいることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください!
ニードモアの『聴く塾便り』はYoutube、Spotify、Apple Podcasts、Amazon Musicで配信中です。


コメント