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部活動と勉強の両立術〜時間管理とメンタル管理〜

こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

「部活が忙しくて勉強時間が全然取れません」──このような相談は、部活動に励む中高生から本当によく寄せられます。

確かに、朝練から夕方の部活まで、限られた時間の中で勉強との両立は簡単ではありません。しかし実際には、部活と勉強を見事に両立させながら志望校に合格していく生徒たちもたくさんいるのです。

では、両立できる生徒と苦戦する生徒の違いは何なのでしょうか?

今回の「ニードモアの聴く塾便り」第28回では、部活動と勉強の両立をテーマに、限られた時間での効率的な学習法から疲労回復のコツ、引退後の受験モードへの切り替え方まで、実践的な方法を詳しく解説しました。

目次

部活生の時間の現実

1日のスケジュールを可視化する

まず、部活をしている生徒たちの1日のスケジュールを考えてみましょう。

典型的な部活生の1日:

  • 朝7時頃:家を出る
  • 午前ー午後:授業
  • 放課後:部活動で18時〜19時まで
  • 帰宅後:夕食・お風呂で21時を過ぎる
  • 塾がある日:さらにスケジュールが詰まる

個々の差はあるにしろ、やはり部活をしている皆さんの1日はハードですよね〜…

集中力の限界を理解する

時間管理の専門家によると、人間が本当に集中できる時間は起床後12〜13時間が限界だと言われています。

夜遅くまで机に向かっていても、実際は頭に入っていないということが多いのです。

だからこそ、部活生にとって重要なのは「時間を長く使う」ことではなく、**「短時間でも質を上げる」**ことなのです。

限られた時間での効率的学習法

やることを明確にする──タスクリストの威力

優秀なビジネスマンを対象にした調査によると、回答者のほとんどが「時間を管理する最善の方法は、やることをリストに書き出すこと」だと答えています。

しかし、ここで注意すべき点があります。

リスト作成に時間をかけすぎてはいけないということです。

タスクのリストアップ自体が目的化してしまっては意味がありません。リスト化はあくまでも手段であり、実行こそが重要なのです。

前日の夜にタスクを決める

おすすめのタイミングは、前日の夜に翌日「絶対やること」をリストアップしておくことです。

なぜ前日の夜なのか?

タスクをリストアップする作業は、想像以上に労力を使います。実行する直前にリストを作ると、それだけで疲れてしまい、肝心の勉強に集中できなくなってしまうのです。

アイビー・リー・メソッド──10分で人生を変える方法

時間術の一つに有名な「アイビー・リー・メソッド」という方法があります。これは「10分で人生を変える方法」とも呼ばれています。

実践方法:

  1. 前日の夜に翌日「絶対やること」を最大6つリストアップ
  2. 優先順位をつける
  3. 1位から順番にやる
  4. 2位以降は1位が完了するまで手をつけない

という方法です。

この方法通りにやるか否かは、向き不向きがあるとは思います。

なぜなら一つのタスクに完全集中する方がいいか、複数をローテーションする方がいいかは、その子の特性によって変わってくるからです。

しかし、どちらにしてもタスクの書き出しと優先順位決めを前日の夜に済ませておくだけで、翌日の学習効率は格段に向上します。

前日の夜に決めるメリット

部活で疲れて帰ってきても、帰宅が予定より遅くなっても、「とりあえず前日決めてた優先順位1位のタスクだけは絶対やろう」という目標が明確になります。

さらに、前日の夜に作ることで、寝ている間に脳がその内容を整理してくれて、朝起きたときにはもっと効率的なアイデアが浮かんだりするのです。

「明日何やるんだっけ?」という心配もなくなり、ぐっすり眠ることができます。

環境づくりの重要性

整理整頓が生産性を2倍、3倍にする

勉強の効率を上げるために、環境づくりは非常に重要です。

実は、整理整頓された机で勉強すると、そうでない場合に比べて生産性が2倍、3倍になることが研究で証明されています。

「あれがない、これがない」と探している時間は本当にもったいないですよね。

トヨタ自動車に学ぶ整理術

トヨタ自動車では、従業員たちが物を探すのに年間150時間も使っていることが分かりました。

だから、工具を元の位置に必ず戻すように、工具の形に沿ってマークを付けるようにしました。

それにより物を探すという無駄な時間が削減され、結果として生産性が向上したという話を聞いたことがあります。

学生の机にも同じことが言えますよね。

実践方法:

  • 教科書やノートを決まった場所に置く
  • 筆記用具は筆箱にきちんと戻す
  • プリント類はファイルに整理しておく

これだけで勉強開始までの時間が大幅に短縮されます。

視覚情報の管理

人間は日々の判断の90%以上を視覚情報に頼っていると言われています。

だから、机の周りには勉強に関係のないものは置かないようにしましょう。

学習に適した環境を整えておくことで、忙しい部活生であっても、結果的に学習に費やす時間が増えたり、効率が上がったりするのです。

疲労回復とメンタル管理

身体的疲労の回復法──コールドシャワー

部活で疲れて帰ってきて、そこから勉強するのは正直きついですよね。

実は、疲労には身体的なものと精神的なものがあって、それぞれ対処法が異なります。

身体的疲労の回復法として、具体的におすすめなのがコールドシャワーです。

実践方法:

  • シャワーを浴びるときにまずは最後の30秒だけでいいので冷水を浴びる
  • 無理のない範囲で少しずつ始める
  • 最初は足だけでもOK

コールドシャワーの効果:

  1. 疲労回復のスピードアップ
  2. 免疫機能の向上
  3. メンタルヘルスの向上

特に注目すべきは、メンタルヘルスへの効果です。

なぜコールドシャワーがメンタルに良いのか

研究によると、皮膚には冷たさを感じるセンサーがたくさんあるため、温かいシャワーよりも冷たいシャワーの方が神経が活発になり、脳にたくさんの信号が送られます。

その結果、メンタル的にも良い効果があるのです。うつ病にも効果があると言われているほどです。

疲れているけど「明日テストだから絶対この後勉強しないといけない」というタイミングで最適な方法と言えるでしょう。

ただし、風邪をひいたら本末転倒なので、無理のない範囲で試してみてください(^^;

最も重要な疲労回復法は睡眠

身体的な疲労回復において、何より1番重要なのは睡眠です。

睡眠の質を上げるために効果的なのが、朝に日光を浴びることです。

朝にちゃんと日光を浴びることで体内時計がうまく調整され、夜の睡眠の質も向上します。

学校のある日は大丈夫だと思いますが、休日も意識することで変わってくるでしょう。

精神的疲労への対処──「不安」は学習の大敵

時間管理や学習効率にとって、「不安」は大敵です。

「部活と勉強、両立できるかな?」 「成績下がったらどうしよう?」 「志望校に受からなかったら…」

こういう不安が頭を占拠していると、どうしても勉強に集中できなくなります。

心配タイム(心配時間)の活用法

不安への対処法として効果的なのが、**「心配タイム」**という方法です。

これは、今自分が心配していることを考えないようにするのではなく、わざと集中してその心配について考える時間を作るというものです。

実践方法:

  1. 1日に数分、心配タイムを作る
  2. 不安に思っていることを紙に書き出す
  3. その時間が終わったら一旦深く考えすぎないようにする
  4. 次の日の心配タイムで追加の心配ごとを書き出す

心配タイムの効果:

  • それ以外の時間はあまり深く考えないようになる
  • その心配が実際に起こらないようにするためのアイデアが自然に浮かぶ
  • そもそも心配していたことのほとんどは実際には起こらないとわかる
  • 客観的に考えられるようになり、不安が軽減される

書き出すことで不安を内から外に出せる──この「不安解消」は、学生たちのメンタルヘルスにとって必要不可欠なのです。

時間帯別学習戦略

朝の時間帯──論理的思考が必要な科目に最適

スタンフォード大学の研究によると、集中力や判断力が最も高いのは午前中だということが分かっています。

だから、朝の時間は数学や理科など、論理的思考が必要な科目に充てるのがベストです。

朝練がない日や、少し早起きして勉強時間を作るのがおすすめです。

朝15分早起きするだけでも、1年間でだいたい90時間の勉強時間が確保できます。これは非常に大きいですよね。

夜の時間帯──記憶系の勉強に最適

反対に夜の時間帯は記憶系の勉強がおすすめです。

英単語や歴史の年号、漢字など、寝る前に覚えたことは記憶に定着しやすいのです。

個人差がある部分ではありますが、現状あまり頭に入りにくいと課題を感じている場合は、こういった研究結果も参考にして試してみると良いでしょう。

そして、本当に寝る直前には、明日やることのリストアップと優先順位決めをしましょう!

部活動のメリットを学習に活かす

部活を「敵」ではなく「味方」にする

ここで大事なのは、部活動を勉強時間を奪う敵と考えるのではなく、むしろメリットとして活用することです。

部活で養われる能力

部活動を通して養われる能力:

  1. 時間管理能力
    • 限られた時間で練習の準備をする
    • 効率的にスキルを身につける
  2. 集中力と継続力
    • 目標に向かって努力する習慣
    • 忍耐力

これらの能力は、勉強でも十分に活かすことができます。

部活で身につけたこういった力は、勉強でも必ず発揮されるのです。

考え方を変える

だから部活生は、「部活をやってるから勉強ができない」という考え方ではなく、

「部活をやってるからこそできる部分もある」

という考え方に変えてほしいのです。

引退後の学習モード切り替え術

引退後の落とし穴

中3や高3になると部活を引退しますが、その後の受験モードへの切り替えは非常に重要です。

部活引退後は急に時間ができますが、実はここで失敗する生徒も多いのです。

今まで限られた時間で集中してやっていたのが、急に時間がたくさんできると、逆にダラダラしてしまうのです。

時間を区切る重要性

だから、引退後も時間を区切って勉強することが大切です。

❌「今日は5時間勉強する」

⭕「9時から11時は数学、11時15分から12時15分は英語」

このように、細かく時間を区切りましょう。部活時代の時間感覚を維持することが重要なのです。

新しい目標を設定する

引退直後は一時的に喪失感を感じる生徒も多いです。今まで部活中心の生活だったのが、急になくなるわけですから。

そこで大切なのは、新しい目標を設定することです。

目標設定の例:

  • 大きな目標:「◯◯高校に合格する」
  • 小さな目標:「今月中に数学の問題集を1冊終わらせる」「英単語を◯月◯日までに500個覚える」

常に達成感を感じながら勉強を続けることが大切です。

まとめ

今回は、部活動と勉強の両立術について詳しく解説してきました。

重要ポイントのおさらい

  1. 「時間を長く使う」のではなく「短時間で質を上げる」
  2. 前日の夜に翌日のタスクを書き出して優先順位を明確にしておく
  3. 環境を整理整頓して無駄な時間を削減する
  4. 体もメンタルもともにケアする
  5. 部活で培ったスキルを勉強にも活かす

部活生の皆さんへ

部活生の皆さんには、今回の話を通して、部活をやっていることが「勉強する時間がない言い訳」になってしまわないようにしてほしいと思います。

今日お話ししたような時間や環境、メンタルの管理ができれば、部活と勉強の両立は絶対にできます。

最後に

今回の内容をすべてを鵜呑みにするのではなく、参考にできる部分を参考にして実践していただければ嬉しく思います。

何か困ったことがあれば、私たちニードモアアカデミーも全力でサポートしますので、いつでも相談してください。


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