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純文学の魅力を徹底解説!〜”答えのない読書”が生む新しい発見〜

こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。

今回の「聴く塾便り」では、純文学愛好家である土山校担当の河村とともに、純文学の魅力について語っていきました!

「純文学って難しそう」「読書経験がないから無理」と思っている方も多いかもしれませんが、実は純文学には独特の面白さがあります。今回はその魅力を分かりやすく解説していきます。

目次

純文学とは?大衆文学との違いを知ろう

純文学とは、簡単に言うと「芸術性」に重きを置いた文学作品のことです。言葉の選び方や人物の内面描写を重視し、人間性や社会のあり方などの壮大なテーマを扱います。文章の読み心地が良く、読み手の解釈に委ねられる部分が大きいのが特徴です。

一方、大衆文学や娯楽小説はストーリーやキャラクター設定がメインで、話自体の面白さに重点を置きます。起承転結がはっきりしており、読者が同じような感想を持ちやすいという違いがあります。純文学は100人が読めば100通りの解釈が生まれる一方、大衆文学は多少の揺れはあっても似たような感想になりがちですよね。

羅生門から学ぶ純文学の読み方

中学校の教科書でお馴染みの「羅生門」を例に、純文学の特徴を見てみましょう。災害続きで不景気な都を舞台に、クビにされた下人が雨宿りのために羅生門に上がると、そこで老婆が女性の死体から髪を抜いているのを発見します。

老婆は「生きるためには仕方ない」と答え、それを聞いた下人は老婆から着物を奪って夜の町に消えていく。ここで物語は終わります。この「で?」で終わる構成こそが純文学の醍醐味なのです。

下人がその後どうしたのか、着物をどう使ったのか、もしくは、良心に苛まれて自殺したのか。すべて読み手の想像に委ねられており、この曖昧さこそが純文学の魅力です。読み手一人ひとりが自分なりの物語を完成させることができるのです。

純文学を読むメリット

純文学を読むことで、学生は想像力の向上、読解力の強化、語彙力の拡大、表現力の向上といった能力を身につけることができます。特に「行間を読む」能力や、書かれていない部分を想像する力は、純文学ならではの効果です。

これは純文学に限った話ではありませんが、受験生の対策をしていて感じるのは、読書習慣のある生徒たちは推薦入試の小論文で圧倒的に優秀な文章が書けるようになっています。特に「言い換え表現」の豊富さが際立ち、同じ内容でもより適切で魅力的な文章を書くことができます。これは読書で培われた語彙力と表現力の賜物といえるでしょう。

文豪作品への入り口

河村が純文学に興味を持ったきっかけは「文豪ストレイドッグス」という漫画でした。角川文庫とのコラボをきっかけに実際の文豪作品を読み始め、純文学の魅力に開眼したそうです。入り口は意外なところからでも構いません。

純文学好きとして、河村が特におすすめするのは太宰治の「人間失格」、夏目漱石や芥川龍之介の作品群です。これらの作品は「読み心地の良さ」が特徴で、古い言葉遣いでありながらもすっと心に入ってくる文章が魅力です。

まとめ

純文学は確かに「とっつきにくい」面もありますが、その分読み手の解釈に委ねられる自由さや思考の幅の広さという独特の魅力があります。読書経験が少ない方も、まずは現代の読みやすい作品から始めて、徐々に文豪作品にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。純文学の世界には、きっと新しい読書の楽しみが待っています♪


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