こんにちは、兵庫県加古川市・播磨町で学習塾「ニードモアアカデミー」を運営している三浦です。
今回は、生徒から、
「将来何の役に立つのか」「勉強している意味はあるの」
と問われることが多い『理科』という科目について触れていきたいと思います!!
理科に対する興味関心が持てない理由
多くの生徒たちが理科を学ぶ意義を見出せないまま勉強しています。「将来何の役に立つのか分からない」という声をよく聞きますが、なぜそう感じてしまうのでしょうか?
原因の一つは「暗記」というイメージが強すぎることです。日本の教育現場では、教科書に書かれた知識をそのまま覚えることに重点が置かれがちです。定期テストの出題内容も、教科書の丸暗記問題が70%を占めるという分析もあります。
こうした環境では、生徒たちは自分で考察する楽しさを見出しにくく、「覚えても実生活や将来にどう繋がるのか」という疑問を抱きやすくなります。
忘れられない実験体験:予想を覆す風船の落下
理科の本当の魅力は何でしょうか?それは「予想を覆す発見」にあります。
河村は学生時代、「お盆の上に風船を乗せてお盆から手を離すと、風船はどう落ちるか」という実験が強く印象に残っていると言います。
選択肢A:お盆と風船が同じスピードで一緒に落ちる(お盆の上に載ったまま落ちていく)
選択肢B:お盆が先に落ちて、風船が後からゆっくり落ちてくる(風船の方が軽いため)
選択肢C:お盆が落ちることで押し上げられる空気によって、風船が一度浮いてから落ちてくる
クラスの多くはBの「お盆は先に落ち、風船はゆっくり落ちる」かCの「風船が一度浮いてから落ちる」と予想しました。
しかし実験結果は驚くべきものでした。
お盆と風船は同じ速さで落下したのです!(選択肢A)
これはお盆が風船にかかる空気抵抗を遮断しているためですが、この直感に反する結果に生徒たちは驚き、何度も実験を繰り返したそうです。
このように予想と異なる現象が起きたとき、理科の面白さが実感できます。身近なものを使った実験から、思いがけない発見が生まれる瞬間こそが科学の魅力なのです。

理科を4分野から理解する
理科は大きく4つの分野に分けられます:
1. 生物
植物、微生物、人体の構造、消化酵素など、生き物全般を学びます。中学1年生では主に植物や微生物について学習し、2・3年生になると人間の体の構造などに進みます。
2. 物理
物の動き方、力学の原理、ニュートンの法則などを学びます。私たちの身の回りの物体がどのような原理で動いているかを解明していく分野です。
3. 化学
物質の性質や変化、化学反応などを扱います。物質の合成や分解を学び、化学反応式も登場します。実験を通じて実際に見ないと理解しにくい分野でもあります。
4. 地学
地震、地層、火山など自然現象や自然災害に関することを学びます。地球科学としての理解を深める分野です。
理科と私たちの生活の深い繋がり
理科で学ぶことは私たちの生活と深く結びついています。
例えば、磁石の性質を利用したコンパスが海洋航海の革命をもたらしたり、ベンジャミン・フランクリンの雷の観察が避雷針の発明に繋がったりしました。現代の私たちが使う技術のほとんどは、過去の理科的研究の成果なのです。
高校では「科学と人間生活」という科目で、より具体的に科学と日常の繋がりを学ぶことができます。また最近注目されているSTEAM教育(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematics)では、理科と他の分野を横断的に学ぶことで、より実践的な知識を得ることができます。
第3学区でも明石高校に令和6年からSTEAM探究科が設置されるなど、この教育方針は広がりを見せています。
理科を表す3つのキーワード
理科を学ぶ意義は、以下の3つのキーワードで表すことができます:
1. 世界の見え方を変える鍵
理科を学ぶことで、身の回りで起こる現象への理解が深まります。天気の変化、植物の成長、家電製品の仕組みなど、日常生活のあらゆる事象は理科の知識で説明できます。これにより洞察力が養われ、生活の質も向上します。
また、科学的な知識があれば、未知のものを過度に恐れる必要もなくなります。例えば、添加物や農薬についての正しい知識があれば、それらを過剰に恐れることなく適切に対応できるようになります。

2. 思考のトレーニング
理科の学習プロセス(観察→仮説→実験→分析)は、論理的思考力や問題解決能力を育てます。これは理科という枠を超えて、人生のあらゆる場面で役立つ力となります。

3. 未来への架け橋
現代の最新技術も、過去の理科的研究の積み重ねの結果です。環境問題やエネルギー資源開発、医療技術の進歩など、社会が直面する課題の多くは、理科的知識で解決の糸口が見つかります。理科を学ぶことは、より良い未来を創造することに繋がるのです。

ニードモアアカデミーの理科対策
ニードモアアカデミーでは、通常授業として理科を受講する生徒さんもいれば、テスト1ヶ月前だけ「テスト対策講座」で集中的に対策する生徒さんもいます。
理科や社会は、数学や英語と異なり、単元ごとの知識の繋がりが比較的薄い科目です。例えば、生物の知識が化学や物理に直接必要になることは少ないため、各単元ごとに集中して学習することが可能です。
これは逆に言えば、前回のテストで点数が取れなくても、今回の範囲をしっかり対策すれば点数アップが見込める科目でもあります。実際に、テスト対策講座を受けて60位ほど順位が上がった生徒もいます!
ぜひテスト対策講座のご受講をご検討ください。
まとめ:理科は未来を変える力
理科は単なる「暗記科目」ではなく、身近な疑問から未来の技術や社会を作る力を育てる科目です。「なぜ勉強しているのか分からない」と思いながら学ぶのではなく、今学んでいることが未来を変えるかもしれないという意識で取り組むことが大切です。
ニードモアアカデミーでは、理科の本質的な面白さを感じながら、効果的に学習できるカリキュラムを提供しています。テスト対策はもちろん、科学的思考力も育む授業を通じて、みなさんの可能性を最大限に引き出すサポートを行っています。一緒に頑張りましょう!!
ニードモアアカデミーは、兵庫県加古川市・播磨町で小中高生向けの学習指導を行っています。2025年の高校入試では全員が第一志望校に合格する素晴らしい実績を残しました。新しいポッドキャスト「ニードモアの聴く塾便り」も始まりましたので、ぜひご視聴ください!!
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